私の父 my father 2004 3 18

 私の父は、今では、年金をもらう人になってしまいましたが、
父のことを思うと、ある言葉が、いつも思い出されます。
 それは、いつも、父が言っていたことです。
「テレビを見るな。頭が悪くなるから。」
「ラジオは聴いていいよ。」
そこで、私の子供時代の娯楽は、ラジオでした。
 最初は、ラジオなんて、つまらないと思いましたが、
だんだんと、ラジオを聴くことが楽しくなりました。
ラジオ番組は、実際に聞いてみると、魅力あるものが、たくさんありました。
 ある時、こんなことがありました。
いつも聞いているラジオ番組で、非常に美しい声の出演者がいました。
 いつだったか、その美しい声の出演者が、
インタビュー記事で、雑誌に、写真入りで掲載されているということで、
その雑誌を買って読んでみました。
 記事が読みたかったのではなく、その人の写真が、見たかったのです。
しかし、その結果は、大いに、がっかりすることになったのでした。
その写真の女性は、近所の、おばさんと、あまり変わらなかったのでした。
「美しい声の女性イコール美しい女性」とは限らなかったのでした。
 しかしながら、小学校時代、中学校時代、高校時代と、
ラジオを聞き続けたので、想像力の訓練にはなったと思います。
さらに、「聞くこと」に集中力がついたので、
学校でも、先生が、「ここは、重要ですよ」と言って教えたことを、
集中力を持って、覚えられるようになりました。
 だから、ラジオというと、
父のことを思い出すのです。

































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